「ん~っ!…はぁ」


やっと学校終わった…。


さすがに疲れたよっ。


いや、授業は簡単だったし、疲れることはない。


疲れた理由は…。


「ゆー君っ!!」


そう、こいつだ。


教室に入ってきたと思えば叫んで抱きついてくる。


これが休み時間に毎回。


さすがに疲れる…っ。


てゆーか、これでも光汰って私より1つ上なんだよね?


全然そう見えないんだけど。


「光汰さん、兄さんが困ってます」


「…離して」


玲也は苦笑いで言う。


すると麗が近づいてきて、光汰にそっと触れた。


「な、なっ!」


「…光汰?」


なぜか顔を真っ赤にさせている光汰。


いや、本気でどうしたの?


なんで顔真っ赤?