さてと、私たちも行きますかね。


後ろを振り返り、私の指示待ちの面子たちを見渡す。


周りではもうすでに戦いが始まっている。


ゆっくりしてる暇はないのはわかってる。


だけど、大事なことはちゃんと伝えないといけないからね。


「体調が悪い人はいない?」


「大丈夫です!」


「よし。今回はいつもと違って、白龍を守りながら戦わないといけない。いつも以上に周りを警戒して。自分が怪我したら意味ないから」


真剣な顔のみんなに笑みが零れる。


「でもね、みんなが危険になったら私が助けるから。今日はみんなで暴れるよっ!!」


「「はい!!」」


「ってことで、遅れを取りましたが、黒狼参戦いたします!」


私の言葉を合図に、黒狼のメンバーが走って轟の元へと行く。


足が早い子は轟を混乱させ、そこを他の子が殴る蹴る。


ふふっ、みんなイキイキしてる!


私もストレス発散に暴れますか!


押されている白龍のメンバーの元へと向かい、轟に飛び蹴りを食らわす。