桃の姫〜最強姫の愛した族〜

「ん。どうぞ」


「守るように言われてたなら、どうして白龍に入らなかった」


言いたいことはわかった。


龍哉はきっと、白龍に入った方が守りやすかったのでは?と聞きたいんだ。


聞かれて困ることではない。


だって私の答えは決まってるもの。


「私は若頭である前に、黒狼の総長だから。例え命令であっても私は他の族には入らない。…入りたくない。だからだよ」


「白龍が嫌いなんか?」


「違うよ、光汰」


白龍は大好きたよ。


黒狼の次に守りたいと思うくらいに。


「私のプライドが許さなかった。ただそれだけだよ」


結果的には轟が攻めてくるまで、白龍は本当の情報を知ることもなかったし、闇討ちに遭うこともなかった。


結果が良ければそれでいい。


「…じゃあ、今度は僕らからの質問」


「玲也、麗…」


主張されるように挙げられる手。


2人の顔が心なしか、怒ってるように見えるのは私だけでしょうか…。