桃の姫〜最強姫の愛した族〜

「私の名前は波多野 亜柚菜。ユズというニックネームは本名から取ったもの」


「おい、波多野って…」


「全国No.1の…」


どよめきは白龍だけに留まらず、轟も騒ぎ出す。


波多野組って、私の予想以上に知ってる人いるんだ。


「ちょぉ待ってぇな…。全国No.1の組が波多野組やろ?そしてゆー君の本名も波多野っちゅうことは…」


おお、光汰さん。


見た目と性格からバカといつも思っててごめんね。


そういえば、頭良かったよね。


「うん、私は波多野組の若頭だよ。柚瑠は若頭としての名前ね」


「「「えぇぇえぇえ?!」」」


うんうん!


その反応が見たかったんだよねっ!!


「波多野組の情報で轟が白龍を狙ってることに気づいたお父さん…組長が、私に柚瑠として白龍を守るように命じたの」


「1ついいか?」


正体をバラしたついでに、こうなった経緯を話す。


白龍はもちろん、轟までもが大人しく聞いている。


動きたいという割にはまだ動かないんだね。


なんて思っていると、龍哉が手を伸ばして聞いてきた。