桃の姫〜最強姫の愛した族〜

さて、種明かしといきましょうか。


口の端を上げ、ウィッグを取る。


ウィッグの中から、ピンク色の長い髪が落ちてくる。


「ふぅ…暑かった」


この姿になるのは久しぶりかな。


最近は柚瑠の姿が多かったし。


「ぴ、ピンク?!」


誰かが叫ぶ。


その言葉に、みんなが騒ぎ出す。


「お、女やったんか?!」


…1人だけ違うところに驚いてるし。


はぁ…っとため息をつき、思いっきり手を叩く。


その音にうるさかった倉庫も、一気に静かになった。


「コホン。初めまして、黒狼の総長のユズこと桃姫です」


「副総長のユウ」


「幹部のユキです!」


「…シノ」


驚いてる驚いてる♪


双子は私のことは知ってたけど、3人のことは言ってなかったからね。


まぁ、見た感じ玲也は気づいていたっぽいけど。


ここにいる時点で族関係者ってことだしね。