そうと決まれば…。


「〝ユウ〟」


「なにかな、〝ユズ〟」


私がニックネームで呼ぶと、それに乗せて悠里も私のことをニックネームで呼ぶ。


そろそろ戦闘モードに切り替えないとダメだからね。


「今日は何人連れてしたの?」


「さすがに全員は無理だったからね。40人くらいかな」


残り10人はお留守番か…。


まぁ、作戦があるし、そこは我慢してもらおう。


残った子たちは暴れたくて仕方ないんだろうけど。


そこはまぁ、今度相手するから許してもらおう。


「40人もいるなら私の出番ないかもね」


「どうだろう。みんな、ユズの戦うところ見たいみたいだし」


まじか。


そういえば、みんなの前で戦うなんて最近はなかったしね。


それ以前に、私は仕事で倉庫にも行けてなかったし。


…あれ、これ総長としてどうなんだろう。