「ゆー君の幼なじみが轟の総長?!」


「…お前は轟のスパイだったのか?」


そういえば、龍哉はまだ私を疑っていたんだったね。


「違うよ。私は命令で白龍を守りにきただけ。それに私はあいつが嫌いだからね」


「白龍を守りに?」


「それは後でね。あいつは麗がこうなった原因よ」


あれはまだ私が若頭になる前のこと。


麗はとても可愛くて、男女から人気者だった。


優しくて天然で可愛い麗に、何人ものの男の子が恋をした。


その中に修平もいたんだ。


小さい頃から悠里が好きだった麗と、全部を自分のものにしたい修平。


2人は分かり合えるはずがなかった。


アタックしても、告白しても振り向かな
い麗に、とうとう修平の限界が切れた。