「用事ないなら切るけど」


『じょーだんや!だから電話切るなんて悲しいこと言わんといてーや!』


「切らないから用件」


本来なら後1時間は寝れたんだ。


睡眠時間を邪魔されたんだから、これくらいの仕打ちはいいよな?


『今から倉庫にこれへんか?』


「は?なんで倉庫に?」


『えーっと、そうや!龍哉がゆー君に用があるんやて!』


光汰…お前、嘘つくの下手過ぎだろ。


でも嘘をつくってことは、嘘をつかないといけないことがあるってことなんだろ?


気になるが…それと同じくらい嫌な予感がする。


これは下手に頷いたら負けだな。


「用があるなら自分から電話しろって言っとけ。つぅか、用件なんて電話でもよくね?」


『まぁ、そうやねんけど…って違うねん!!会って聞きたいねん!』