「え…っ?」
黒狼が…?
なんで闇討ちにっ?
「…白龍を守ってることがバレたか。亜柚菜、今すぐに黒狼の元に行き、状況を聞いてこい」
「白龍はどうするの?」
「白龍には別のやつをつける。亜柚菜、仕事も大事だが、お前は黒狼の総長だ。お前を信頼してついてきてくれる奴らを守ってやるんだ」
私を信頼して…。
「わかりました。すぐに向かいます。状況がわかり次第、連絡します」
「ああ。気をつけろよ」
「はい」
急いで部屋へと戻り、桃姫の格好となる。
ピンク色の髪はフードを被って隠す。
向かってる最中に見られて足止め喰らうのだけは避けたいからね。
車庫から桃姫専用バイクを取り出し、違反にならないギリギリのスピードを出す。
このバイクなら、5分もかからずに倉庫につける。
お願いだから…っ。
みんな無事でいてっ!!