お父さんが懐から取り出したのは1つの黒い物体。


それは人の命も簡単に奪ってしまうもの。


拳銃だった。


なに?


今回の仕事ってそんなにやばいの?


確かに銃はいつも持ち歩いてるから、慣れていてりもする。


だけど、高校だよ?


15歳から18歳の子達がやばいとは思えない。


「言いたいことはわかる。だが今回のことは組が絡んでいるからな。念のためだ」


念のために越したことはないってことか。


「…わかった。持ち歩いとく」


テーブルに置かれた銃を取り、内側のポケットに入れる。


てか、触って気づいたけど、この拳銃私の相棒じゃない?


なんで私の愛銃をお父さんが持っていたのか不明なところね。


ま、どーせ私の部屋に勝手に入って取ったんだろうけど。