〜涼〜
宇佐美…柊ねぇ…
聞いたこと…あるんですが。
そんな自分にびっくりだよ
んー、なんだっけ
「なにみっともなく頭抱えてんのよ」
とよく話す浅川 友香里に言われた
「友香里ー、宇佐美 柊って知ってる？」
「は？あんた頭大丈夫？」
「いたって普通よ」
「そーゆーやつだよね」
悪かったかい？と心でつぶやいた。
「思い出せないんだよー…」
「現、生徒会長で男子人気Ｎｏ．2の人気男子よ」
私はようやく思い出した。
「あぁ！それだ！」
「思い出したか」
「てかあれだね、Ｎｏ．2とか微妙だね」
「そこは気にしなーい」
私にとって宇佐美のどこがいいのかさっぱりわからんのだが…
「あんたは興味ないだろ？」
「え？うん」
「いいかげん過去のことは忘れてさ恋したら？画面の中に彼氏作らなくても…」
「んー…でも画面の中の方がかっこいいもん！」
私はわざと明るく言った。
思い出しそうになったから。
友里香は中学のころからそこそこ話したりしていたから知っている。
なんでこんなに引きずってんだかな…
未練タラタラで自分がムカつく…
「んじゃ、あたし戻るわ」
と友里香が言った
「うん、じゃーね」
私は考えるのをやめた
泣きそうになった
「今日はアニメざんまいになりそうだなー」
アニメを見ると時間を忘れて考えることも簡単にやめれるから…