「顔赤くなったけど…なに、熱?」
「べ、べべっべつに!?」
「…変な山本。あ、元からか」
「なっ!?」
くそー、なんて首をかいた山本。
山本と話すのは本当に楽しくて、気づけばもう教室についていた。
山本と一緒に自分の席に戻ると、やっぱり笑顔で結花と話す海斗。
…山本とバカやってせっかく楽しかったのに。最悪な気分に戻ってしまった。
「海斗。…買ってきた」
なんて呼んでみる。
すると海斗は冷たい目でこちらをみた。
そして手荒に私からコーヒーをとると、ちらっと山本に目をやる。
「…こいつといったわけ」
…はあ?
何怒ってるの?
別に私が誰といこうが海斗には関係ないじゃん。
現に海斗だって結花と喋ってるんだから!
「別にいいじゃん…。海斗には関係ない」
冷たくそう言えば、海斗はぐっと眉間にしわを寄せる。
「…1人で行けよ!」
少し大きめな声でそう言った海斗。
はぁ!?意味が分からない!
そんなに私だけをパシリにしたいの!?
どんどん募る苛立ち。
そんな私をお構いなしに、海斗は口を開く。
「俺はお前に頼んでんだよ。山本に頼んでねぇから」
海斗は言いたいだけ言えば、また結花と向かい合い、さっきの表情は嘘かのような笑顔で楽しそうに話し出した。

