「…わかった」

私が椅子から立ちあがると、私の親友、金井 結花が何とも言えない表情でこちらをみていた。
にこっと笑い、口パクで「もうなれたよ」なんて言って私はドアへと向かう。
…すると。

「かーねい!」

海斗の明るい声。
振り返ってみると、笑顔で結花と話していた。
…何よ。頭ぽんぽんしちゃってさ。
私はピシャッとドアを閉めると足早に自動販売機へと向かった。