「えぇ、これから今日と明日の二日間お世話になる宿泊施設に向かう!すぐ着くから各自荷物をまとめておくように!」






「あかり~すぐ着くって詳しく言うとどのくらい?」






「ん~と、15分くらいかな」






「意外に近いんだ~」






「だから、二人も早く荷物まとめときなよ!」






「わかった♪って、あかり…」








「ん?」







「瀬戸口君、どうにかしなよ…」





千夏は呆れ顔であたしの膝の上で爆睡している冬樹を指さした






「あぁ~、起きてもらいたいんだけど…冬樹寝起き悪いから…」






今起こしたら大変な事になりそう…







「大丈夫でしょ。あかりなんだし」






「そうそう、あかりちゃんなら冬樹も怒んないから!」








「うぅ~もし冬樹が怒ったら助けてよ?」








「「わかった!」」







あたしは意を決して冬樹の体を揺すった