ーーーーそして放課後
「あかり、頑張って!」
「う、うん」
千夏に背中を押され、冬樹の所に行った
「ふ、冬樹・・・・・」
帰ろうとしている冬樹を引き止めた
「・・・・・・・・・・」
冬樹は立ち止まってくれたものの、無言でこっちを見ている
「えっと、その・・・・・」
な、なんて言えばいいの~
謝る?いや、あたしは悪いことしてないし・・・・・
ありがとう?いや、これも違う・・・・・
う~
「・・・・・あかり、久しぶりに一緒に帰るか」
「えっ?」
「なんだよ、この俺と帰るのが嫌なのかよ?」
と、いつもの俺様口調で言ってきた冬樹・・・・・
「・・・・・いや、その」
いきなりいつも通りになられてちょっと調子が狂う
「はぁ~、ほら、帰るぞ」
冬樹はそのまま教室から出ていった
「機嫌、直ったのかな?」
って、早く行かなきゃ冬樹にまた怒られる!
あたしは冬樹の後を追って下駄箱に急いだ


