「あ!あかりと瀬戸口くんやっと来た!!!もーどこ行ってたのよ!」




後夜祭のダンスが終わり帰ろうと玄関に行くと千夏と直人くんの姿があった





「あははは~ごめんねー」




「あははは~じゃないわよ!……って!え!?」




「どしたー?……はぁ!?」




千夏と直人くんはあたしと冬樹の事を見てすっごく驚いた顔をしている





はて?なんか可笑しいだろうか?




「もしかして、二人……付き合ってる?」






え!?





な、なんで分かったの!?






「仲良くてなんか繋いじゃって~ラブラブ~♡」





……そ、そうだった!!!!あれからなかなか冬樹が手を離してくれなくて、あたし達はいわゆる〝恋人繋ぎ〟というものをしていた




「別にいいだろ。おい、行くぞ」




「わっ!ちょっと冬樹引っ張らないでよー!!!」





「バイバーイ!お幸せに~♡」



「またなぁ!」




後ろから千夏と直人くんの冷やかしの声が聞こえて、何だかものすごく恥ずかしくなった






けど……




こうして手を繋いで一緒にいれることが何よりも嬉しい……





「……好き((ボソッ」




冬樹の大きな背中に聞こえないような小さな声で、そう呟いた




「……っ////////不意打ち過ぎんだよ……((ボソッ」