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「あ、音楽……」
「ちょうど7時だし、後夜祭始まったんだな」
「あ~始まっちゃったか……」
あたし達の高校の後夜祭では、毎年ちょっとしたダンスパーティーが行われる
って言っても、ドレスとかは着ないけど
「なに残念そうな顔してんだよ。」
「だって……」
「別にここでいいだろ?」
「なんでよ?」
「ここなら、誰の邪魔も入らない。あかりと2人きりだ」
っ!!!
「もうっ!!!」
「ハハハッ、そんな照れんなって」
「照れてないしっ//////」
「ふっ、…………あかり」
「ん?」
名前を呼ばれ、冬樹の方を見ると王子様のように膝間づきあたしのことを見上げこう告げてきた
「姫、私と踊って頂けますか?」
そう言う冬樹は、本当に童話に出てくるような王子様にみえるくらいかっこよかった
「ひ、姫じゃないもん……」
「ハハハッそうだな。……俺と踊って?」
「……うん。」
差し出された手にそっと手を添えて、あたし達は2人きりのダンスパーティーを楽しんだ