「如月は優しいよ。だから、俺は如月に恋した。その優しさに惚れてんだ。」 あたしが優しい…… ううん。違うよ…… 「優しいのは、斉藤くんの方だよ……。」 「……ありがとう。ほら、早く行かなくていいのか?瀬戸口に、伝えてないんだろ?」 「……あ」 「早く、行けよ。んで、ちゃんと想い伝えてこいよな。」 「うん!あたし、行ってくる!」 あたしは急いで屋上のドアまで走り、最後にこう告げた