「よし、ここなら落ちついて話せるね」





あたしたち二人は、裏庭にいていた





「で?何があったの?」






「・・・・・」






「・・・・あかり」





「・・・〝目障り〟なんだって。あたし・・・」






「え?」





「さっき、冬樹にそう言われたの・・・」






そう言うと、千夏は「あいつ!!!」と言って怒りをあらわにしだした







「・・・あたし、気づかなかった・・・。今まで冬樹にそんな風に思われてたなんて・・・・馬鹿だよね。それなのに、いちいち冬樹の時々見せる優しさにドキドキして、勝手に期待して・・・・本当に馬鹿、だよね・・・」







「あかり・・・」







「それでね、あたし逃げたの・・・一人になりたくて、泣いてるとこ、冬樹に、ほかの人に見せたくなくて・・・・そうしたら、斉藤君がやってきたの・・・」








「斉藤が?」






「うん・・・・それで、抱きしめられて、好きだって、俺にしとけって言われた・・・。」






そのことに千夏は一瞬驚いた顔をした






「・・・・返事、したの?」






「・・・してない。斉藤君に拒まれた。」






「そっか・・・・・。あかりはさ、斉藤のことどう思ってるの?」