柚月は、足の踏み場もないほど乱雑に散らかった局(へや)に招かれた。 大量の料紙や巻物が無造作に置かれている室内。 東雲の書斎らしいが、いつも柚月は話を聞くより先にまず片付けを始める。 むろん、親切心からではない。 そうしないと、自分の座る位置すら確保できないからだ。