小学校4年生のときの記憶。
一年生のときから同じクラスだった男の子。
席も隣になることが多く、一番仲の良い男友達…だったんだと思う。
その頃は泣き虫だった私は、授業中問題が解けないだけでよく泣いていた。
そして隣でいつも笑っていて、なのにその後は側で慰めてくれるのが君だった。
その時の笑顔が一番好きだったな。
春、学年が上がるとき遂にクラスが離れてしまい、6年生のときのクラスも違ったから話すこともなくなった。
そんな時にある噂が流れた。
あの男の子が私のことが好き
というものだった。
私の学校ではカップルがたくさんいたし、私もただのガセだろうと思ってその時は気にも留めていなかった。
しかしある日の休み時間
男の子のクラスの前を通るとその男の子は私の方を見て照れながら話していた。
「何かあったのかな?」
と一緒にいた友達に話しかけると、
「あの噂やっぱり本当だったんだよ!
告白の手紙でもその内来るんじゃない?」
と冗談半分に話していたら、
男の子がこっちに歩いてきて、無言で手紙を渡してきた。
『好きです。』
この一文だけ書かれていた。
その文字は少ないが、消しゴムの跡や震えた字を見て幼かった私も少しキュンとしてしまった。
