「先輩……。」 先輩の顔を見ると弱音が出てしまう。 先輩にとっても大切な大会の前なのに、今の私には余裕がない。 『酷くなっているのか?』 私は少し頷く。 先輩が私の頭をなでる。 涙が出てくる。必死にこらえていた涙が。 「私、もうやだ!」 辛い。なんで私が……! 『大原。何かあったら俺を呼べ。辛いことがあったら俺に吐け。』 そう言って先輩は私を抱きしめた。 私にとって、その休憩の時間は唯一落ち着ける時間だった。