私は、小学校6年生の時に生きてきたなかで一番感動した。 夏休みの終わり、私はある番組を見てその動きに惚れた。 しなやかなボールさばき。 ドリブルで相手選手を抜く。 何人も抜いて仲間にパスを出す。 その球を取った仲間はゴールをしっかり見てボールを放った。 そのボールは綺麗な放物線を描いて一直線にゴールに吸い込まれていく。 ゴールの枠を捉えた球はそのまま枠に入る。 パシュッ… テレビからも伝わる熱気。 私は小学六年の夏。 バスケに惚れた。