「襲われたというか、声を掛けられて強引に連れて行かれかけた?って感じです。

それが、なんで姫にならないといけないんですか?」


それだけなら、ならなくてもいいじゃん。

遠『実はその、助けた奴は王牙の奴だ。』


「でも、それだけですよ?なんで、姫まで発展するんですか!?」


西『その守った奴が時期幹部候補だからだ。

普通、こっちの世界では幹部以上や時期幹部候補が女を守るっていう行為は、その女が自分達が所属している族の姫っていうふうに捉えられちまうんだ。』



なんという事…。
どうしよう。


春『こうなった今、お前を守るしかないっていうことだ。』

            ・・
ここで、頷かなければ私はまた襲われる?


西『日奈。頼む。姫になってくれないか?』


苦しそうな表情の先輩。


「分かりました。」