「わ、私は大原日奈です。緑が丘の1年です。」 『こんな可愛い娘を見過ごしていたなんて…僕としたことが…』 拳さんが変なことを言う。 私が可愛い?そんなわけ無いじゃない。 『おい…。やめろ拳。』 それまで、少し和んでいた雰囲気は西谷先輩のひと声で固まった。 ひとりだけニヤニヤしているのが拳っていう人。 西谷先輩のどすの聞いた声。 鳥肌が立って歯がカチカチなる。 なのに、笑顔でその笑顔を全く壊さないこと先輩はすごい。