遠くで聞こえる金属音。
時々聞こえるうめき声。
『日奈ちゃぁん。起きたぁ?』
私はようやく目覚めた。
目の前には男。その横にはリリコ先輩…。
毒牙の倉庫に私はいるんだ。
冷静な自分に驚く。
私はある一室のでかくて太いパイプに繋がれている。
『久しぶり。日奈。』
私の目の前にしゃがんで私の顔を覗きこむリリコ先輩。
『本当に懲りないわね。今度は王牙の幹部に媚を売ったの?』
売ってなんか無い!口を大にしてそれを言いたかった。だけど、私の口を防いだガムテープが阻止する。
『その幹部もこんなのに引っ掛かるなんてバカだよね。』

