『お前、今日は俺の家に来い。そんな顔じゃ、どっちみち帰れねぇだろ。』
先輩は私に自分の着ていた上着を掛けてくれた。
『別に無理強いはしないが…。俺が心配だ。』
「分かりました。」
中学校の時の西谷先輩が戻ってきたようで好きって気持ちがあふれた。
西谷先輩の家は公園からあまり離れていなかった。
親への連絡のことを聞かれて慌てて、友達の家に止まるとメールを打った。
『晩飯食べた?』
コンビニが目に入って西谷先輩が聞く。
「いえ。食べてません。」
『俺も。そこで買うか。』
私の前を歩く西谷先輩はコンビニに入ってお弁当を買ってきてくれた。
『はい。オムライスで良かったよな。』
「は、はい。ありがとうございます。」
なんで、西谷先輩が私の好きな食べ物知ってるの?
オムライスは小さい頃から好きな食べ物。
仲の良い友達なんていなかったから知ってるのは家族ぐらい。
まぁ、いいか。
西谷先輩の背中を追いかけた。

