玄関で乱れた服を直す余裕なんてなかった。 靴を履いて扉を開ける。 空には星が光っていて、いつの間にか夜になっていたみたいだ。 そのまま、遼に送って来てもらった道を引き返す。 遠くたって別にいい。 遼に送ってもらうよりは断然いい。 今、遼に送ってもらうのは精神的に辛い。 夜道を歩き出す。 何分歩いたんだろうか。 乱れた息を治しながら歩く。 どこまで歩いただろうか。 家までどのくらいかな。