遼が差し出している手を取ってバイクに乗せてもらう。
白馬の王子様かよ!って思うほど紳士な人に見える。
昨日までの髪型はチャラ男が口説こうとしてる感じ。
遼のバイク独特のエンジン音。
体に重くのしかかる心地良い重圧。
重々しい機体は車輪を転がして学校へと向かう。
只今、8時40分。
諦めているからもういいです…。
「遅れたのは謝る。で?私は何をしたらいいの?」
遼の腰にしっかりと抱きついて聞いてみる。
『今週末。俺とデートしろ。』
耳まで真っ赤な遼は短くなった髪の毛で必死に顔を隠そうとしていた。
私は小さく笑って「了解。」

