『日奈。夜ご飯食べる?』 大きな声で聞いてくるお母さんに「いらない。」って答えてボーッとする。 まだ、夜なんだ。 長い間、うなされていた気分。 少し狭い浴槽で足を伸ばす。 骨折した場所を触る。 お風呂に入れば、自分の体を見るなんて当たり前だろう。 だけど、私は見ない。極力見ない。 だって、思い出してしまうから。 男たちの手が這う感覚。 いろんな場所を触られる感覚。 私の大事な足に手を掛ける感覚。 全てを思い出していまう。