いやいや、そんなわけ無いでしょ。

さっきだって、年上の先輩や同い年の子たちに囲まれてたでしょ??


それとも嫌味かしらー?

全くモテない私に対する嫌味ですかー??


『ちょっと待て!嫌味じゃないぞ!』


焦ったように私に訴えかける遼をみて大爆笑した。


一通り笑い終わったあと

「ファわ~!笑った!本当に久しぶりだな〜!」


少し出た涙を抑えてお腹を撫でる。


ちらっと遼を見るとポカーンと口をかけている。

目の前で手を振る。


「そんなマヌケな顔してどうしたの?」


私がそう言うと意識を取り戻した遼は
ふっと優しい顔で笑った。


ドキドキっ……。


かっこいいな。当たり前か学校の王子様だもんね。