「もってなんだよ
何でもできるわけないだろ
バスケは少し…やったことあるだけ
遊びだけどな」
そんなことないよ
水くんは
ほんとに何でもできちゃうんだから
勉強だってスポーツだって
そつなくこなしちゃう
昔から要領の悪いわたしとは大違い
今回だって人に迷惑かけないようにって
そのための練習で水くんに
迷惑をかけてしまっている
「ごめんね水くん
お昼休み終わっちゃうから戻っていいよ」
水くんはわたしにボールを渡すと
そのまま黙ってベンチに戻った
「…水くん?」
どうして戻らないんだろう
お昼…ちゃんと食べたのかな?
