早足に歩いていたわたしのスピードは
だんだん上がって
いつの間にか走っていた








なんで…






なんでついてくるんだろうっ…








あの人達をまくために
しばらくはわたしについてきてもらって
そこで人目につかない所にでも入って
戻るつもりだったのに








ここまでぴったりとついてこられたら
まけない…っ








あーもう
どうしたらいいの…っ








心で泣きながら
私はひたすらに逃げた