あのね、






「えっと…あ、はい」





戸惑いつつもわたしは頷いた





「俺たちもさ、
中華街行きたいんだけど
迷っちゃってさぁ」






わ、一緒だっ
やっぱりここら辺迷っちゃうんだなぁ







「そうなんですかっ
わたし達も中華街行きたいんですっ」








「じゃあさ…
良かったら一緒に行かない?」





「はいっ、もちろんで…いたっ…」





相手も迷っているなら、と
すぐに頷こうとしたわたしの頭を
誰かが軽く叩いた








振り返ると、
今まで少し離れたところにいたのに
いつの間にか近くに来ていた
五十嵐くんだった








「ごめんね、もう道はわかったんだ
じゃ、もう行くから」






五十嵐くんはその4人組に
いつもの笑顔を向けると







「行くよ」







と、わたしと沙織ちゃんに言って
早足で歩き出した