あのね、







さすがに1人では食べきれないな…






しょうがない
まひるに取っといてあげよう





そう思って
鞄にお菓子をしまおうとしていると





「あはは、琴葉ちゃん
食いしん坊だっけ?」




と頭上から声がした






びっくりして顔を上げると
前の席から膝立ちになって
わたしを見下ろしている
五十嵐くんと目が合った






あ、前の席
五十嵐くんだったんだ…





…って






「く、食いしん坊じゃないよっ」




聞き逃すところだった
危ない、危ない






「はは、やっぱ面白いなぁ
ね、それ俺にもちょーだい」




「あ、これ?
うん、どうぞ」





しまおうとしていたお菓子を
五十嵐くんに渡した




まひるには別のがあるから
これは五十嵐くんにあげちゃってもいいや