4月の実力テストからすでに真面目な優等生キャラを獲得した私は、何でもできる子と勘違いされ、次の授業の用意から宿題まで完璧にこなさなければならなかった。

間違えれば責められ、怒られさんざんだった。

因みに私が通っていたのは女子高だ。

中学1年の時恋愛問題のめんどくさいトラブルに巻き込まれ、女子高を選んだが、それさえも間違っていた。

もともと一人でいるのは好きだったし、高校なんかどこでもよかったのだ。

それでも来年になればクラスは変わると頑張っていた。

そんな中、私は自転車を制御出来ず車道に飛び出してしまった。

近付く車を横目に私の意識はとぎれた。