しばらくすると先生が来た。

先生は、私にいつでも来いと言ってなにかを手渡した。

「家の鍵だ。住所はあとで送るから。」

私はそこで気になっていたことを聞いた。
「何で気にかけてくれるんですか」

そりゃぁ、元教え子だし心配してくれるのも嬉しいけど忙しそうだし、ねぇ～。

ここでまたまた信じられない答えが！！！

「お前が好きだから。前から。
だからお前には悪いけど中退したって聞いて会いに行ける口実ができたってちょっと嬉しかった。ごめん。」

そんなふうにいわれたらね～。
許さないとか感じ悪いし。

「いえ、大丈夫です。」と当たり障りのない返事でごまかした。

次の日から高卒認定合格に向けて勉強が始まる。