そして、いきなりその場に寝転がった。 「気持ち良いんだよなー、ここ。 でも、夏はちょっと暑いかもな」 もう、すっかり夏の季節。 生暖かい風が吹いて、ギラギラと夏の太陽が照りつけていた。 あ、暑い……。 …と思った瞬間。 視界がグラリと傾いた。 えっ、何今の? すると、今度は激しい疲労感と全身の激しい火照りを感じた。 「牧野?」 嶺岸くんがこっちを向いた瞬間、私の意識はふっと遠退いた。 「牧野? おい、牧野………!」 その頃、私の意識はもう無かった。