「………」
茄月は暫く黙り込んでいたが、すぐに苦笑いみたいな表情になった。
「ははは…。そうだったの?
あたし、余計な事言っちゃったかな?
それでも、あたしは優多を応援する!」
「え…?」
茄月の意外な言葉に、思わず固まってしまった。
「…やだ。優多ったら……。
だってあたしは、優多とは、大事な大事な関係で、一番大切な幼なじみだもん」
「………」
素直に、茄月の言葉が嬉しかった。
きっと、気を遣ってくれてるんだよな?
「ありがとう、茄月…。」
俺を好きになってくれて、ありがとう。
「まぁ、そういう事だから。
じゃーねっ」
茄月は明るくそう言うと、足早に公園を去り、見えなくなった。


