「だから、優多は、どうだったの?
あれから、魔法学校に入学出来たの?」
ああ、そういう事。
「ああ。丁度今年受験して、合格した」
俺がそう報告すると、茄月はまるで自分の事のように喜んでくれた。
「おめでとっ、優多」
「おう、サンキュ」
茄月は優しい笑顔で微笑んだ。
「ねえ、優多…」
茄月がいきなりとても真剣な表情に早変わりした。
「優多、あの…。」
なんだ…?
一瞬胸がドキッとした。
そして、俯いていた茄月が意を決したかのように顔を上げ、俺をまっすぐ見て、はっきりした口調でこう言った。
「優多、あなたが好きです」


