すると謎の声は少しため息混じりに、そしてちょっと呆れながらもこう言った。
「5バンハ、ニンゲンカイデイウ100エンダ。」
へえ…100円……。
という事は、1バンにつき人間界でいう20円にあたるって事か。
「ソノトオリ。」
静かに謎の声は答えた。
「ソレデ、カウノカ、カワナイノカ。」
えっ。あっ、そっか。
ええと…どうしよう。
“100円”だもんね。
宝くじより、ずっとお得だ。
でも、当たるのはお金じゃなくて、何かの権利だよね…?
一体何の権利なんだろう?
でもなぁ…気になるなぁ。
「あの、じゃあ…1枚下さい」
結局、買う事にしちゃった。
なんか、気になったから。
それに、どうせ当たらないと思った。
「アリガトウゴザイマシタ。チナミニケッカハ、ゴジツハガキニテオクラセテイタダキマス」
謎の声はそう言ったけど、その時私はさほど期待してはいなかった。


