返事を待っていると、何分も経たないうちにメールが返ってきた。





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境本優多
Re:

寮の近くの公園にいる

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公園か。



よし。



私は側に置いてあった共同ホウキに乗ると、全力で飛ばした。




私だって、もうホウキ位は乗れるよっ!



かなり特訓したんだけどね。













つ、着いた…。




切れる息を必死で落ち着かせようとしながら、ホウキを近くの木に立て掛けた。




境本くん、どこ―――?




辺りをキョロキョロと見渡すが、ベンチにも木陰にも、ブランコとかにも、境本くんの姿は見当たらなかった。




やっと、見つけたと思った境本くんの姿は、私にとってあまりにも無残な物だった……。