恋スル魔女



「私は、A組だよ!クラス、離れちゃったんだね。佳奈はC組でしょ?」



「うん。そうだよ…」



…どうして、私のクラスを知ってるんだろう。



鈴だけじゃない。



槇や藺子も知っていた。




「どうして、三人共私のクラスを知ってるの?」



思い切って聞いてみると、槇と藺子は不思議そうに首を傾げた。



「えっ?」


「それは…先生が、普通に教えてくれるんだよ。何組に転校生が入りました、ってさ。」


「…って、それ、常識だよ……?」



槇と藺子が不思議そうな目で私を見つめて、口々に言ってきた。




あっ、そういえば、まだ二人には私の事話してなかった!



「あ、えーっと、それはあの…」



私は焦っていると、鈴がすかさずフォローしてくれた。




「佳奈はね、その…りゅ、留学してたのよ!

魔法があまり発達してない国に!


だから、そこの環境に慣れちゃって、ここの魔法について行けないのよ!
ねっ、佳奈?」



鈴に腕でドンっと押される。




「あ……う、うん!実は、そうなの…」