しかもしかも、当の境本くんは、まだ難しそうな顔して、不思議そうな目で私を見てくるし。
あーぁ、私、また失敗しちゃったのか…と思ったら、境本くんが難しそうな顔をみるみるうちに明るい表情に変えた!
あぁ……。
やっぱり、境本くんがわからない。
「牧野さん、そんな事位でお礼言わなくて良いから!
つか、俺から元々誘ったんだし!
まあ、そういう訳。
あ、昼飯食べようぜ」
そう言って、境本くんは早口で呪文を唱え、あっという間に自分の分を出した。
そしてその後、もう一度呪文を唱えると、私の机の上に瞬時に料理が現れた。
これ、境本くんが…?


