きゃ~、境本くん! 私にとって、今の境本くんは救世主だ。 でも、頼んだ所で私のお昼ご飯何か出してくれるだろうか? 「あ、の……」 「あれ?もしかして牧野さん、一人?」 私の消え入るような小さな声は、境本くんの耳には入らずに、そのまま境本くんの声にかき消されてしまった。 やむを得ず、無言で頷いた。 すると境本くんは、あっさりとこんな事を言い出した。 「……じゃあ、俺と食べる?」