私はじゃれ合っている境本くんたちを置いて、女子グループが固まっている場所に向かった。




その中で一番私の近くにいた、黒髪のボブの女の子に声をかけてみる事にした。




「あ、あの……!」




……プイッ!




えっ、そっぽを向かれた?




しょうがないから、隣にいたセミロングの髪の女の子に声をかけるも…



プイッ!



また、そっぽを向かれた。




…って、やだ。




私、女子から嫌われてる?




だって、私が何度声をかけてもシカトされてそっぽ向かれるし、ほぼ全員のクラスの女子から、冷たい視線を向けられた。




私、女子に何かしたかな?




そんなこんなで慌ててたら、授業開始の予鈴が鳴り出した。