一行目には



〈└├┼〇├┐┬┤└〇〉



二行目に



〈Γ└Γ┬┤┐Γ〇┤┼└〉



…これが、魔法語?



い、意味がわからないんですが!




しかも先生は、訳のわからない言葉で何かを説明している。




魔法語で話してるのかな。




そんなこんなで、訳がわからないまま魔法語の授業が終了した。




号令をかけた後、皆席を立って騒ぎ出し始めた。




私も席を立とうとした時、境本くんが近付いてきた。




「…牧野さん?」




私が放心状態だったから、境本くんが私の顔を覗き込む。




さ、境本くん、顔が近い……。




「だ、大丈夫です」




私がそう言うと、境本くんはホッと安心したように私から顔を離した。




私も安心したけど…



でも、何かそれが、ちょっぴり寂しかったんだ。




…って、本当に私どうしちゃったの?