中にいたクラスの子たちは、私は転んでいるのを見つけると、誰もが驚いたように目を見開いたが、すぐにニヤニヤした顔になり、クラス中に大爆笑が起こった。
「こらっ!笑うのは止めなさい!!」
岡野先生が顔を真っ赤にして生徒たちを叱るように言った。
瞬時に、笑いがピタリと静まった。
岡野先生は、私を呆れたかのように見つめ、私に扉について説明してくれた。
どうも、魔法学校内の全部の扉は、魔法を唱えないと開かないようになってるんだって。
だから、力ずくで開けても意味が無いらしい。
私、大損。
…そして、大恥……。
私が自己紹介をした時も、皆ヒソヒソと話をしながら聞いていた。


