私は、鈴を真っ直ぐ見つめながら、ぽつりぽつりと色々語り始めた。




鈴も、さっきの笑顔とは打って変わって、真剣な表情で聞いてくれた。




全てを話終えると、ほっと一息。




鈴も、小さな溜め息をついた。




「…そっか。

だから、佳奈、さっきあんな事を…。
無理言って、ごめんね」



鈴が丁寧に頭を下げた。




本当に、鈴は愛想が良い。




とっても話しやすい相手。




「じゃあ……佳奈はこの魔法学校の転校生って事?」



「うん」



どうやら、転校生の話は、昨日か一昨日辺りから噂されていたらしい。