すると、鈴はゆっくりと目を閉じ、私に向けて真っ直ぐ手を差し伸べて、



「ミラクルマジカルン♪」



と、大きな声で叫んだ。




すると、私はゴソっとベッドから抜け出し、そのままフワフワと宙に浮いた。




「鈴、すごーい!」



思わず拍手すると、鈴は恥ずかしいのか、ぱっと頬を赤らめた。




「そ、そんな…。こんな簡単な魔法誰にだって出来るのに…ううっ、嬉しい!」



そう言ってまたぽっと頬を赤くすると、私をゆっくりと下に降ろしてくれた。




すると鈴は、いきなりとんでもない事を口にした。



「ねぇ…私、佳奈の魔法が見たい」